シングルセッション・セラピーの翻訳書が出版されます(2024.9.2)

拙訳『シングルセッション・セラピー:心理臨床の原理と実践』が2024年9月6日に出版されます。

2021年にカニストラ先生(Dr. Flavio Cannistrà)を日本ブリーフセラピー協会第13回学術会議に招聘した直後から翻訳を構想しており、苦節3年、ようやく出版という形まで辿りつきました。
シングルセッション・セラピー(SST)は必ず1回で終結させるアプローチではなく、1回1回のセッションの効果を最大限に引き出すメソッドです。セラピストが自分のアプローチの上に手袋をはめるようにフィットさせることができます。名前のインパクトからブリーフセラピーの一種と誤解されることもありますが、特定のオリエンテーションに限定しない、多くの臨床家のお役に立てるアプローチであり、この本はそのエッセンスを惜しみなく出している1冊だと確信しています。

本書の推薦の辞は、立命館大学の岩壁 茂先生に書いていただきました。お忙しい中、丁寧に本書を読んでくださり、ご自身がなさっている初回面接の研究とも絡めながら、SSTの可能性について書いてくださりました。推薦の辞の中に「SSTの考え方が自分の臨床の基底の一つになっていることに気づいた」という一文を見つけたときは感激のあまり涙が出そうになりました。

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